この記事では、ノーコードでアプリを作れるクラウドシステム「kintone」など、複数のクラウドサービスを運営するIT企業、サイボウズの年収について徹底解説しています。
また、サイボウズへの転職方法や難易度は下記の記事で解説しているので、サイボウズへの転職を検討している方はぜひ参考にしてくださいね。

この記事で分かること
・サイボウズの平均年収
・サイボウズへ転職したときの給与レンジ
・サイボウズへ転職するための対策
サイボウズ株式会社について
まずはサイボウズの事業概要など基本的な情報について解説します。
サイボウズの事業概要

サイボウズは、「チームワークあふれる社会を創る」を理念に掲げ、チームワークを支援するグループウェア等を開発・提供しているIT企業です。
主なプロダクトは以下の通りです。
ノーコードでアプリがつくれる「kintone」
- プログラミングの知識がなくても、プロジェクト管理、ナレッジシェア、ファイル共有、商品管理など様々な業務を効率化可能
- 申し込み後すぐにアプリ構築が可能でスピーディな導入・改善を実現
中小企業向けグループウェア「サイボウズOffice」
- スケジュール共有、ファイル共有、メール機能、稟議承認ワークフローなど、社内の情報共有をワンパッケージで支援するグループウェア
- PC、タブレット、スマホの全デバイス対応で、高いセキュリティを保ちつつ社外からも社内情報にアクセス可能
メール共有システム「Mailwise」
- 届いたメールを複数人で共有・対応できる
- 1ユーザー月額500円でチーム内の情報共有、問い合わせメールの対応・管理を一元化
会社名 | サイボウズ株式会社 |
設立 | 1997年8月 |
代表者 | 青野 慶久 |
事業内容 | グループウェアの開発、販売、運用 チームワーク強化メソッドの開発、販売、提供 |
所在地 | 〒103-6027 東京都中央区日本橋2-7-1 東京日本橋タワー27階 |
グループ会社 | ・サイボウズ・ラボ株式会社 ・サイボウズ・コネクトシー株式会社 ・才聖子信息技術(上海)有限公司 ・Cybozu Vietnam Co., Ltd.(ベトナム) ・Kintone Coporation(アメリカ) ・Kintone Australia Pty Ltd(オーストラリア) ・Kintone Southeast Asia Sdn. Bhd.(マレーシア) |
サイボウズの平均年収は663万円
サイボウズの平均年収は有価証券報告書で開示されており、2023年12月期の有価証券報告書によるとサイボウズの平均年収は663万円です。
これは日本国内の平均年収460万円を約200万円上回り、給与水準が高い企業と言えます。
また、平均年収は5年間で約80万円上がっており、今後の伸びにも期待が持てます。
年度 | 平均年収 | 勤続年数 | 平均年齢 |
2019年12月期 | 584万円 | 6.1年 | 34.6歳 |
2020年12月期 | 600万円 | 5.9年 | 34.5歳 |
2021年12月期 | 611万円 | 6.0年 | 34.8歳 |
2022年12月期 | 647万円 | 5.7年 | 35.0歳 |
2023年12月期 | 663万円 | 5.7年 | 35.3歳 |
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サイボウズに中途入社した場合の年収は?
サイボウズへの転職を検討している場合、転職直後の年収が気になるところですよね。
2025年1月現在、採用サイトに掲載されている募集要項によると、転職時の初任給は職種やポジションによっておおよそ450万円~1,500万円の範囲となっています。
職種/ポジション | 年収 |
エンジニア | 600万円~1,500万円 |
デザイナー | 500万円~1,200万円 |
営業 | 450万円~800万円 |
人事 | 550万円~900万円 |
法務 | 500万円~800万円 |
具体的には、マネジメントを担うポジションを除いたビジネス職(営業やカスタマーサポート)・コーポレート職(人事や経理)では450万円~630万円、エンジニアやデザイナーの場合は550万円~770万円となっています。
最新の情報については転職サイトやサイボウズの採用HPで確認できるので、さらに詳しく知りたい場合はぜひチェックしてみてください。
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サイボウズの手取り額はいくら?
サイボウズに転職した場合、毎月の平均的な手取り額はおおよそ36万円になると考えられます。
サイボウズでは、年収のうち12/14が毎月の給与、2/12が賞与として支給されます。
そのため平均年収663万円の内訳は月給47万円、年間賞与95万円という計算になります。
実際の手取り額は居住地や年齢、扶養家族の人数によって異なりますが、月給が47万円の場合、ひと月当たりの手取り額は約36万円程度となります。
項目 | 月額 |
---|---|
総支給額 | 473,571円 |
所得税 | 17,000円 |
住民税 | 28,454円 |
健康保険料 | 23,359円 |
介護保険料 | 0円 |
厚生年金保険料 | 43,005円 |
雇用保険料 | 2,841円 |
手取り額 | 358,912円 |
ちなみに、転職時に想定される年収の下限である450万円の場合、月給は321,429円、手取り額は250,108円になります。
年収 | 賞与 | 月給 | 手取り額 |
---|---|---|---|
450万円 | 64万円 | 321,429円 | 250,108円 |
サイボウズに昇給のチャンスはある?
サイボウズは「100人100通りのマッチング」を実現するため、年に一度の給与改定時期に自分で希望を提出し、その希望条件をもとにマネージャーが給与を決定する方法をとっています。
実際の給与については、社員が保有しているスキルや勤務している地域、社外の給与相場をもとに決定し、フィードバックされます。
そのため年収を上げるためには、社外の人材市場で評価されるようなスキルを身につけ、積極的に給与交渉する必要があります。

給与を上げたい場合は、黙っていても自動的に昇給していくということはほぼないと思う。
自分でプレゼンをして昇給交渉をする必要があり、社員も積極的に交渉していることをオープンにしている人もいる。
苦手な人には向かないかも。
サイボウズは働きやすい?平均残業時間や福利厚生について解説
サイボウズの職場環境はどうなっているのでしょうか?
労働時間や休日数などの基本情報は以下の通りとなっています。
労働時間 | 9:00~18:00 (フレックスタイム制・コアタイムなし) |
---|---|
休日 | 完全週休2日制 (年間休日120日以上) |
勤務地 | ・東京オフィス ・札幌営業所 ・仙台オフィス ・名古屋オフィス ・大阪オフィス ・広島オフィス ・松山オフィス ・福岡オフィス ・那覇コンタクトセンター ※原則 会社都合の転勤なし |
服装 | 原則自由 |
平均年齢 | 35.3歳 |
残業は多い?
サイボウズの人的資本経営に関するデータによると、サイボウズの平均残業時間は6.26時間です。※2023年12月期実績
一方、厚生労働省が実施している2023年の毎月勤労統計調査によると、日本の一般労働者の平均残業時間は13.8時間となっており、サイボウズの残業時間は国内の平均の半分以下です。
サイボウズは100人いれば100通りの働き方を実現できるほど柔軟な人事制度を整備しており、働きやすい環境であることが伺えます。
サイボウズの福利厚生は?
サイボウズの福利厚生や社内制度は非常に充実しており、次のような福利厚生があります。
詳細はサイボウズの採用サイトで確認することができます。
ウルトラワーク | 入社時の契約や、入社後「条件コミュニケーション」を通じて合意した「時間」「場所」の条件と異なる働き方を、一時的に行うことができる制度。 |
---|---|
条件コミュニケーション | 給与改定時期に、チームに対する貢献方法、給与に対する希望、働き方や考慮してほしいことなど、働くうえでの希望や条件を上司に伝える制度。 |
リモートワーク環境手当 | リモートワークを行うために必要な環境の整備・維持にかかる費用補助を目的に、月5,000円が支給される。 |
プロアクティブ休暇 | 結婚や出産のサポート、心身のリフレッシュなど様々な用途で自由に使える休暇が年5日付与される。 |
ケア休暇 | 家族の看護や介護、自身の傷病や療養のために使用できる休暇が年5日付与される。時間取得も可能。 |
子連れ出勤制度 | 「学童保育に行きたがらない」「子どもの預け先がない」などの緊急時に、一定のルールのもと子連れで出勤できる制度。 |
大人の体験入部 | キャリアの検討や現在の業務に活かすことを目的に、一時的に他部門へ異動または兼務することができる制度。 |
Myキャリ | 自分の「できること」と今後の「やりたいこと」をkintoneに記入して全社公開し、メンバーとチームのマッチングを検討できる制度。 |
従業員持株会 | 従業員が給与控除により毎月一定の金額を拠出することで、サイボウズで働きながらサイボウズ株を継続的に購入できる制度。 |
チムビル制度 | 対面の場でのチームビルディングを目的とした活動を支援することで、チームメンバー間の相互理解やコミュニケーションを促進し、リモートワークが主体となった環境下でのチームワーク向上を図る制度。主な支援対象は交通費、飲食費、宿泊費など。 |
サイボウズへの転職は難しい?
サイボウズは高年収が期待でき、福利厚生も充実していますが、転職が難しいかどうかは気になるところですよね。
サイボウズは積極的に中途採用を行っており、エンジニア、デザイナー、セールス、マーケティング、コーポレートなど、様々な職種で求人が公開されていますが、経験者採用が前提となっており、転職の難易度は高いと言えます。
しかし、直近5年の従業員数の推移を見ると、年間100人以上のペースで従業員が増加しており、ハイペースで採用が進められていることが分かります。
特にエンジニアの求人が多く、Webアプリケーションの開発経験がある人は入社のチャンスが増えていると考えられます。
サイボウズへ転職する方法
ここではサイボウズに転職するための方法を3つご紹介します。
転職エージェントから応募する


転職が初めての人や、書類選考や面接対策に自信がない人は、転職エージェントを利用して転職するのがおすすめです。
転職エージェントは、プロのアドバイザーから様々なサポートを受けながら転職活動を進めることができるサービスで、転職の成功率を高めることができます。
転職エージェントで受けられるサポート
- 職務経歴書の添削や模擬面接などの選考対策を受けられる
- 面接日程の調整をすべてお任せできる
- 過去の面接で聞かれた質問などの選考情報を提供してもらえる
- 企業の人事担当者から直接聞いた選考の基準を教えてもらえる
- 内定時の給与交渉を担ってくれる
転職エージェントは、企業が採用成功時に成果報酬を支払うビジネスモデルなので、すべてのサービスが無料で利用できます。
また、一般的な転職サイトには掲載されていない非公開求人を保有していることも多いので、希望に合うような他の求人を紹介してもらうこともできます。
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転職サイトから応募する
転職に慣れている人や、書類選考や面接などの選考対策に自信のある人は、転職サイトから応募するのがおすすめです。
転職サイトは簡単な職務経歴を登録するだけで応募できることが多いです。
また、一部転職エージェントの場合、応募するために求人を紹介してもらうのを待つ必要がありますが、転職サイトの場合は公開されている求人を自分で探して応募できるため、転職活動をスムーズに進めることができます。
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企業の採用HPから応募する
転職活動に自信があり、かつサイボウズへの転職しか考えていない場合、サイボウズの採用HPから直接応募するのも良いでしょう。
転職サイトと異なり、応募したい求人を探す必要がないため、よりスムーズに応募まで進むことができます。
ただし、応募時に必要な情報や提出書類は企業によって異なります。
応募時に履歴書と職務経歴書、職種によってはポートフォリオの提出を求められる場合もあるので注意が必要です。
おすすめの転職サービス
サイボウズへの転職を検討している方に、おすすめの転職サービスをご紹介します。
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転職エージェントは3~4社登録しておこう


転職エージェントに登録する際は、3~4社の転職エージェントに登録して初回のキャリアカウンセリングを受け、相性の良さそうなエージェントに絞り込むのがおすすめです。
転職活動は限られた時間の中で自己分析をしたり、企業分析をしたり、選考対策をする必要があり、特に働きながら手転職活動を進める場合はそれなりのストレスを抱えることになります。
加えて相性の良くないアドバイザーのサポートを受けるのはさらにストレスがかかります。
余計なストレスを抱えてしまうと転職への意欲が減退し、転職の成功率を下げる要因になってしまうので、複数の転職エージェントに登録して、初回カウンセリングを受けたうえでサポートを任せるエージェントを選ぶようにしましょう。
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